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とある博物館の売店の営業は無事に終了しました。

猫まっしぐら!な猫ちぐらの作り方 – 天井の編み方

猫ちぐら

 猫ちぐらのつくり方。今回は天井を編みます。ついに猫ちぐらの完成です!

天井の編み方

猫ちぐら

 入口の上辺にワラを渡したら、輪を少しずつすぼめていくようにしながら天井を編んでいきます。天井が放物線を描くように編むと強度的にも見た目的にも良くなります。最初はゆるめに、後半になるに従って角度がきつくになるように編むと放物線状になります。

目減し

猫ちぐら

 すぼめながら編んでいくと段々ワラの目が詰まってくるので、適宜「目減らし」(青いワラの部分)をして、目の間隔を調整します。

猫ちぐら

 巻き上げ編みで編めるところまで編みます。穴の大きさが小さくなってくると編みにくくなりますが、できる限り穴が小さくなるようにすると後の作業が楽です。

麻紐で固定する

猫ちぐら

 残った芯ワラを麻紐で固定していきます。畳針より毛糸針の方が比較的安全で使い勝手も良いです。

猫ちぐら

 最初に麻紐を「すごき結び」で芯ワラに結びつけます。「すごき結び」は「引き解け結び」とか「スリップノット(slip knot)」などと言われる結び方と同じです。
 まあでも、ほどけなければ何結びでも大丈夫です。

猫ちぐら

 毛糸針に麻紐の端を通します。

猫ちぐら

 針を1段外側の目に差し込みます。

猫ちぐら

 真ん中の穴から針を引き出します。あとはこの繰り返し。まつり縫いの要領です。

猫ちぐら

 あらかた止めたら、結び留めて終わりです。芯ワラが長すぎるようならば適当な長さにカットして下さい。多少出来が汚くても、この後の作業で隠れるので気にしなくてOK。

頂点のかがり止め

 頂点の穴を塞ぐため、ワラで頂点のかがり止めを行います。

猫ちぐら

 まずは毛糸針にワラを通します。

猫ちぐら

 真ん中の穴から3段くらい外側の目に針を通します。

猫ちぐら

 真ん中の穴から引き出します。あとは麻紐と同様にまつり縫いの要領でワラを縫い込んで、天井の穴を埋めていきます。
 この時、ワラの末端はあらかじめ真ん中の穴から内側に回しておき、引き出したワラで押さえて止めます。

猫ちぐら

 内側はこんな感じ。内側に回したワラの端(赤)を引き出す側のワラ(青)で挟み込んで止めます。
 写真では分かりやすいように青のワラをちょっとゆるめにしていますが、実際にはきちっと引き締めて赤のワラを固定します。

猫ちぐら

 適宜ワラを追加しながら、これを天井の穴が埋まるまで繰り返します。クラフト紙で作る場合は、60cmワラとは別に、天井処理用の長めに切ったワラを用意しておくとワラの追加作業が減って作業が楽になります。
 3段目がいっぱいになってきたらワラを通す場所を4段目へ広げます。さらに5、6段目までいっても穴が埋まらない場合は穴が大きすぎるので、芯ワラの巻き上げ編みまで戻ってやり直した方が良いかも……

猫ちぐら

 穴が埋まれば、「猫ちぐら」の完成です。バランス良く放射状に広がるように心がけましょう。

猫ちぐら

 紙紐を撚って取っ手を付けると持ち運びに便利。ただし、紙紐が切れる恐れがあるので、猫が中に入ったまま持ち上げないように。

たまに入る。大抵乗ってる。

猫ちぐら

 弊社の猫ちぐら耐久試験環境では、中に入って寝ている時間よりも上に乗っている時間の方が多いのですが(しかも上に乗ると必ず爪研ぎする)、クラフト紙製の猫ちぐらは4ヶ月目に突入した現在でも潰れずに形を保っています。
 ただ、継続的な爪研ぎのダメージは確実に蓄積しており、さすがに天井がふわふわし始めたかも……今後の耐久試験の進展が注目されます。猫ちぐらを長持ちさせたい人は、爪研ぎ対策のために猫ちぐらの天井部分を覆うカバーを作るといいかもです。

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