新潟県立歴史博物館で2月8日(土)から3月23日(日)まで開催される企画展「謎の古地図 -新潟平野が海の底か!? -」の内覧会にお呼ばれされたのでのこのこと行って参りました。
いつものようにテープカッターズをご紹介。
左から
- 新潟県立歴史博物館 館長 中島太郎
- 新潟日報社長岡支社 次長 林康生
- 出品者代表 湯谷紀久夫
- 新潟県立歴史博物館友の会 会長 鈴木重壱(以上、敬称略)
新潟平野が海に沈んでいる謎の地図
今回の企画展は「平安時代頃の越後の地図」として広まっている地図「越後古図」がテーマになっています。一見普通の古地図ですが、よくよく見ると、新潟市周辺の土地が水没してるし、能登半島みたいな半島が突き出てるし、変なところがいっぱい。
しかもこの謎地図、1枚や2枚ではなく、なぜか江戸時代頃から現在に至るまでの間に大量に複製されています。
「江戸時代頃って他に地図なかったんじゃないの?」と思う方もいるかも知れませんが、その頃にはもうちゃんと測量して作られた地図が存在しているため、それしか地図がなかったという訳でもないのです。
企画展ではその複製された大量の越後古図を展示するとともに、何故このような地図が作られたのか、という謎に迫っています。
妙な魅力のある地図
企画展では「ハザードマップ的な用途でコピーされたんじゃね?」という仮定をしていますが、この古地図にそれだけではない何か不思議な魅力を感じてしまうのは私だけでしょうか。
越後平野が水没していたり、半島が突き出ていたりするダイナミックなデタラメっぷり。それでいて、「もしかしたら昔はこうだったのかも……」と思わせるリアリティ。実際に存在したか否かは別として、佐渡まで伸びる半島があったとか考えるとなんかちょっとわくわくしませんか。
子供の頃、どう考えても「お前が書いただろ」という宝の地図を友達が持ってきて、そんなものは全くのデタラメだと分かっていながら、「でもひょっとしたら……」なんていう気持ちもほんのわずかに持ちつつ、みんなで宝を探しに出かけたあの感覚。そんなものをこの古地図は感じさせるのです。越後古図手ぬぐいとかあったらほしい。
料金は企画展がない時期と同じ500円。この料金で企画展だけでなく常設展も見ることが出来るのでお得であります。今年の新潟は雪が少ない事ですし、歴博に出かけてみてはいかがでしょうか。
平成25年度冬季企画展「謎の古地図」
- 会期: 2014年2月8日から3月23日まで
- 会場: 新潟県立歴史博物館 / 新潟県長岡市関原町1丁目字権現堂2247番2
- 料金: 一般500円(400円)、高・大学生200円(160円)、中学生以下無料 (カッコ内は団体料金)
- 開館時間: 9:30-17:00(入館は16:30まで)
- 休館日: 毎週月曜日