フウセンカズラを育てる場合、鉢に植えてアサガオのようなあんどん仕立てにする方も多いかと思います。鉢と柵がセットになってるので植えたらあとは伸びるのを待つだけ! と思ってしまいますが、そのままだとうまく育たないことも。ツルが絡まりやすいように柵の間に麻紐を張ってあげたり、摘心をするとよく育つようになりますよ!
こちら、あんどん仕立てで育てているフウセンカズラ。よく育っているように見えますが……
つかまるところがないため、伸びたツルが別の株の茎に絡みついてしまっています。これじゃあちゃんと育たなーい!
フウセンカズラをあんどん仕立てにするときに気をつけたいこと
フウセンカズラは太い支柱や柵に絡むのが苦手
茎自体が絡んでいくアサガオと違い、フウセンカズラは伸びたツルの先だけでものをつかんで絡まります。このつかむ部分が非常に小さいため、太い支柱だとうまく絡まることができません。
なんとか支柱に絡まっているツルもありますが、やはり絡みにくい、または絡めず他に向かってしまう様子。ベストなのは爪楊枝くらいの細さのもの。グリーンカーテンのネットみたいなのはすごく絡みやすいんですね。
柵の間が広すぎる場合有り
我が家で使っている鉢は支柱をつなぐ輪と輪の間が20センチほど離れています。輪の部分は細くて絡みやすいのですが、離れすぎているため、その間に別の株に絡みついてしまう事態が発生。
また外側に支柱と輪がある構造のため、中央部に絡まる場所がないのもお互いに絡み合ってしまう原因に。
という感じで、あんどん仕立ての柵をそのまま使うといろいろ問題が。でもちょっと手を加えてあげるとうまく絡まり、すくすくと育つようになりますよ!
ツルを絡まりやすくする
支柱に麻紐をかける
用意する紐はあまり太くなければどんな紐でもOK。余っている毛糸などでも大丈夫です。今回使った麻紐はすべりにくく、程よく毛羽立ちがあるのでツルが絡みやすいのでオススメ。あと和風な感じなのも良い点です。
完成!
これで完成! 支柱の隙間や中央部の空洞等、余すとこなく麻紐を張ってみました! これでどんどん絡んでくれます!
あんどん仕立てのワンポイント:摘心で脇芽を出させる
伸びるがままに育てていると、あんどんの柵を越えてどこまでも伸びることも。また、伸びてはいるけどなんだかスカスカで……となりがち。
そんな時に必要なのが「摘心」という作業。新芽の部分を摘み取って脇芽を出させます。脇芽が出ることで密度が高くなり、見栄え良く育ってくれるのです。
一番上の輪の近くまで伸びたら茎の先端部分をカット。これで必要以上伸びなくなりますし、しばらくすると脇芽がどんどん出てきます。脇芽が伸びたらまた同じようにカット。これでボリュームがあって見応えのある鉢になりますよ! 花や実の数も多くなるはず!
そんな感じ
「そういえば小学生の時にアサガオを育てた鉢があったはず……」という感じで案外あんどん型の鉢があるおうちも多いのでは。柵がセットなのでツル性の植物を簡単に育てられるあんどん仕立てですが、ちょっと手を加える必要があることも。あんどん仕立ての時は柵の間隔、支柱の太さをチェック。そして摘心ができれば完璧です!
裏技として、支柱のまわりにぐるっとネットを巻いちゃうのもありかも? とにかくツルが絡みやすい場所を作ってあげるのがポイントです!