じつは私、30歳になるまで鉛筆は変な持ち方をしてました。一念発起し、三十路にしてついに鉛筆の持ち方を直すことに! 中学時代に箸の持ち方を直していたので、その経験を活かしつつやったら思いのほか簡単に直すことに成功!
必要なのはほんのちょっとの心がけ。「箸の持ち方と違って、そんなに気にしなくてもいいし……」と思っている方も。器具なしで簡単にでき、1ヶ月で正しい持ち方になれちゃうこの方法を試してみませんか!?
鉛筆・ペンの持ち方(以下、ペンの持ち方)を直すにあたり、非常に役にたったのが箸の持ち方を直した経験。箸の持ち方の直し方もまとめてあるので、そちらも是非ご覧下さい。(けっこう内容かぶってます。)
間違ったペンの持ち方
ではまず最初に、私がやっていた間違った持ち方がこちら。
30年近くこの持ち方で生きてきました。今思うとそんなに力まなくても……という持ち方ですね。この持ち方の人はけっこういる気が。
この他、親指が前に出すぎで関節あたりで押さえている人や、ペンや鉛筆が前に倒れるような持ち方の人も多いんじゃないかと思います。気にして見始めると間違った持ち方をしている人ってけっこう多いです。
正しいペンの持ち方を確認
使う指は3本、指先がつぶれないよう、ふんわり持つ感じで。
親指、人差し指、中指の3本をくっつけ、その間にペンを通す感じです。正しい持ち方ならばペンだこは中指にできます。
無理な力は加えず、ふんわり優しく持ちましょう。今まで間違った持ち方をしてきた人は力の入れすぎで指先の形がつぶれやすいかもしれません。
それではいよいよ持ち方を直す方法に入ります!
ペンの持ち方を直す方法
と、その前に。
ペンの持ち方を直そうとすると、最初は全く力が入りません。書けても薄くてへろへろーとした文字に。なんならまともにペンを持てない人も少なくないと思います。
なぜ最初はうまく持てないのか。
以前、箸の持ち方を直している時に気付いたのですが、箸は簡単に持っているようでいて、じつはけっこう指先の筋肉を使っているのです。鉛筆やペンも全く同じ。今まで間違った持ち方をしていた人にとって、正しい持ち方をした時は手の筋力がほとんどない状態。だからすぐ手が痛くなったり、力が入らなかったりするのです。
ペンの持ち方を直す=指先に筋力をつける
「持ち方を直す」ことは「指先に筋力をつける」こと! 多くの「持ち方の直し方」で触れられていませんが、大事なのは筋力だと思うのです!
みなさんご存知のとおり、筋肉は1日や2日ではつけることはできません。一気にやるよりも、細く長く続けるのがコツ。無理してやっても辛いだけ。楽してゆっくりやりましょう。
毎日1文字から始める指先トレーニング
というわけで急がず、徐々に筋肉を付けていきます! 4つのステップに分け、1ヶ月ほどで正しい持ち方になるプログラム。手が痛くなったり、疲れたりしたらすぐにやめてOK。むしろ手が疲れる前にやめるのがオススメです。がんばらないでいいんです! ゆるーくいきます! でも1ヶ月でちゃんと正しい持ち方に直すことができますよ!
よく持ち方を直す器具が売っていますが、あれは使いません。私はあの器具を使って一度挫折しました……人によって相性があるのかも。用意するものはいつも使っているペンや鉛筆だけ。器具や特別な筆記用具はいりません!
正しいペンの持ち方にするトレーニング法
以下のような4つの段階を経て持ち方を直します!
- 1日1回、正しい持ち方で1文字だけ書いてみる
- 1文字書けたら書く文字数を増やしてみる
- 1〜3週間め:正しい持ち方と昔の持ち方を組み合わせながら書いてみる
- 1ヶ月後:ほぼ正しい持ち方に!
第1段階:1日1回、正しい持ち方で1文字だけ書いてみる
まずは正しい持ち方で1文字だけ書いてみて下さい。1文字だけでいいんです。この小さな一歩が後の大きな一歩となります。「あ」とかでもいいですし、自分の名前の1文字目等、お好きな文字でOK。毎日ノートを取る習慣のある人は、日付とかいかがでしょうか。
へろへろで薄い文字になってしまうと思いますが、それでいいんです。1文字書き終わったらあとは今までどおりの持ち方にしてOKです。勉強、仕事、生活に支障がでないこと、これ大事!
第2段階:1文字書けたら書く文字数を増やしてみる
最初は薄くへろへろだった文字も、4、5日〜1週間ほどするとちょっとだけ濃く、しっかりと書けるようになってくると思います。自分の成長を感じる瞬間。これで最初の山は越えました! ここまで続けられた貴方なら今後もスムーズに進めますよ!
1文字が簡単に書けるようになったら第2段階に突入。今度は2文字、3文字と増やしてみて下さい。手が痛くなる前にやめて下さいね。ここで無理すると挫折する原因になります。無理せず、ちょっとだけ心がける。これだけでOKです!
第3段階:正しい持ち方と昔の持ち方を組み合わせながら書いてみる
ここまで1週間〜2週間。そろそろ正しい持ち方の時でも力の入った文字が書けてきた頃ではないでしょうか。しっかりと筋力が付いている証拠! その調子でがんばりましょう!
正しい持ち方に慣れてきたら、無理をしない範囲で、行けるところまで正しい持ち方で書いてみて下さい。まだまだ手が疲れる時期なので休み休みで大丈夫です。
この時期は「正しい持ち方・昔の持ち方・正しい持ち方」と交互に書くようにします。正しい持ち方に疲れたら(疲れそうになったら)昔の持ち方でしばらく書き、手の疲れが取れたらもう一度正しい持ち方に。こうやっ少しずつ正しい持ち方で書く時間・文字数を増やし、筋力を付けていきます。ここでも無理は禁物! 昔の持ち方で息抜きタイムを作って下さい。
第4段階:ほぼ正しい持ち方に!
1ヶ月ほどすると無意識に正しい持ち方になっている時が出てくるはず。そしてけっこうスラスラと書けるようになってきたのでは? ここまできたらもう大丈夫。おめでとうございます! 貴方はもう正しい持ち方になってますよ!
とはいえまだ筋力は不十分。今までよりも疲れるのが早いはずです。早くメモを取りたい時や丁寧な文字を書きたい時は以前の持ち方にしてOK。「絶対に正しい持ち方で!」という堅い考えは捨て、柔軟に対応してください。このゆるさが持ち方を直す秘訣だと私は思うのです。
そんな感じ
持ち方を直すことのメリット
小学生の頃「鉛筆の持ち方が正しくないときれいな字が書けないよー」とよく言われたものですが、関係あるのかと、ないんじゃないかと。そう思っていた時期が私にもありました。
結論からいいますと、正しい持ち方にするとちょっと字がきれいになります。「きれいになる」というより「きれいに見える字になる」ですね。
鉛筆ではあまり違いはないかもしれませんが、正しい持ち方にするとペン先の滑りがスムーズになります。これによって一本一本の線が美しくなり、全体的にすっきりとした字に見えるようになるんです。 消せるボールペン「フリクション」はペン先の滑りがあまりよくない印象だったのですが、持ち方を直してからは滑りがよくなりました。(でもやっぱりちょっとクセのある書き味。だけども愛用してます。便利すぎる。)
SNSを利用するとよいかも。
箸の持ち方の時にも書きましたが、SNSなどで「持ち方を直そうの会」を立ち上げてみるの、けっこういいですよ。いやまぁわざわざ立ち上げなくてもいいんですけども「今日も続けてます」「1行書けるようになった!」とか書き込んで報告する場があると続けやすく、そしてやめにくくなります。
私がペンの持ち方を直したときは「持ち方直すズ」を結成。箸の持ち方を直す人とともに日を決めて経過報告をFacebookに書き込み。お互いに「いいね!」を押し合い、2人とも持ち方を直すことに成功しました。「持ち方直すズ」、おすすめですよ!
がんばらずに、気楽にやってみてください!
「持ち方を矯正する」なんていうと大リーグボール養成ギプスのごとく苦しい日々の特訓が待ち構えているような感じがしてしまいますが、うまく直すコツは「がんばりすぎないこと」だと思うのです。筋肉が付くまで、慣れるまでちょっとずつ、とにかくゆっくりと。軽い気持ちでがんばってみてください! 大事なのはほんのちょっとの心がけ。そして焦らないこと。
30歳の私が直せたんだからいくつになっても直せますよ! 是非お試しあれ!
持ち方を直したら文字も!
オンラインで受講できるペン字講座もあります! 正しい持ち方になたらペン字講座に挑戦もおすすめ!
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