昨年夏、密かに進められていたフウセンカズラによるグリーンカーテン設置計画。発芽、植え替え、そしてネットの設置までは紹介したのですが、その後一切報告をしておりませんでした……ですが! 想像以上にしっかり育ち、立派なグリーンカーテンができたんですよー!
種をまく時期や植え替え、ネットの設置方法等、フウセンカズラでグリーンカーテンを作る方法、そしてうまく作るコツをまとめてみました! これから作ろうと思っている方の参考になれば!
はじめに。
グリーンカーテンとは、窓辺にネットを設置し、そこにつる性の植物を這わせて葉っぱで窓を覆うように育てる栽培方法。日差しを防げること、そして植物の蒸散により室内温度の上昇を抑制する効果が期待できるそうです。
今回はフウセンカズラで作っていますが、グリーンカーテンはつる性の植物であればいろんなもので作ることができます。花ならばアサガオ、ユウガオ、ルコウソウ、クレマチスなどなど。ヘチマやひょうたん、キュウリ、ゴーヤ(にがうり)等、実を収穫できるものも栽培可能。日差しも防げて実まで収穫できちゃうのは一石二鳥な感じが! でも実がなるものはしっかりしたネットを設置しないといけないのでちょっと難易度が上がるかも。その点、ずっしりと重くなることのない花を楽しむ植物は初心者にオススメです。
それでは、フウセンカズラでのグリーンカーテン作りの様子、そして育ててみて気付いたこと、育てる上でのポイント等をご紹介! ネットの張り方等は他の植物でも参考になると思いますよ!
設置場所
今回、グリーンカーテンはこの東向きの掃き出し窓に設置することにしました。風通しの良い場所なので、暑さ対策のためというよりは衝立代わりの目隠しができたらいいかなーと。あと日差しで畳が焼けるのを防げたら万々歳! という軽い気持ちでここに決定。
フウセンカズラの種まき・発芽
種まきは充分暖かくなってから:目安は25度
フウセンカズラの発芽に必要な温度は25度ほどとけっこう高め。種まきの時期は4-5月頃と言われていますが、何回か試した結果、ゴールデンウィークを過ぎて充分に暖かくなった頃にまくのが良いという結論に至りました。寒冷地にお住まいの方は5月末か6月の初めで良いかと。新潟に住んでいる私は5月末くらいでちょうどいい感じ。
一晩水に浸けてからまくと発芽率アップ
土に植える前に種を一晩水に浸けておくと発芽率がアップするそうです! ちなみに収穫から2年か3年経った種でもほとんど発芽しました。種まきの仕方と発芽について詳しくは以下にまとめてあるのでそちらをどうぞー!
植え替え
植え替えの目安
フウセンカズラの植え替えの目安は本葉が4、5枚出た頃。今回は少し早めに植え替えを行いましたが、しっかり育ってからの方が苗にかかる負担が少なく、根付きも良いです。
直径20センチほどの大きな鉢が余っていたので、今回は4つの鉢に分けて植えることにしました。もちろんプランターがあればそれでOK。葉が密集して茂るよう、苗は一つの鉢に5本植えてみました。でも6本くらい植えちゃっても良かったかなーと思っています。プランターなら7、8本植えていいんじゃないかと。
フウセンカズラは植え替えを嫌うそうなので、このような種まきポットやビニールポット等で芽だしをし、土ごと植え替えるのがオススメです。一番いい方法は最初からプランターに蒔き、元気な苗を残して間引く方法。これ、最強。
フウセンカズラの土
フウセンカズラは水はけの良い土を好むそうですが、土の質はそれほど気にしなくて良い様子。ただし肥料は多めが良いそうです。植え替え時の他、適宜、追肥もした方が良いかと思います。
植え替えについて詳しくはこちらで!
ネットの設置
グリーンカーテンのキモとも言えるのがネットの設置。上でも書きましたが、ヘチマなどの実のなる植物と違い、フウセンカズラは重くならないのでネットは簡単な固定だけでOK。とっても簡単です。
おすすめのネット設置方法
ひさしの部分にフックを刺してネットをひっかけます。この時、フックにネットを直接かけるのでなく、ネット上部に棒を一本通し、それを紐で結ぶと張りやすくなります!
下の方には重さのある金属の棒を。棒の重さによってピンと張ることができます。フウセンカズラだけでなく、他の植物でグリーンカーテンを作る時にもオススメの方法ですよ!
ネット設置の時期:植え替えと同時くらいがおすすめ
ネットの設置は早ければ早い方が良いです。本葉が4、5枚出る頃には気候も良くなっているので一気に成長します。うかうかしているとあっという間にツルが伸びてきてネットが間に合わない! なんてことになりかねません。というわけでネットの設置は植え替えとほぼ同時で良いと思います!
ネットの張り方について詳しくはこちらで!
おまけ:移動もできるあんどん仕立て
フウセンカズラはアサガオのように鉢植えにしてあんどん仕立てにすることも可能です。ちょっとだけ育てたい人や種や苗が余った時に是非。玄関先に置いておけば風に揺れる風流な姿を楽しむことができます。また台風の時などに移動できるのも良いところです。
あんどん仕立てをうまく育てるコツ・ポイントはこちら!
植え替え、そしてネットの設置も完了。あとは伸びてくれるのを待つだけ! その後の成長の様子と種の収穫・撤収までは次のページでご紹介!