長岡市が燃やすごみ・生ごみを分けて収集し始めたことについてざっくりとしたまとめ

2013/04/17 18:09

　新潟県長岡市では今まで「燃やすごみ」としてひとくくりで収集していたものが細分化され、2013年4月より、ピンク色の有料指定袋を使う「生ごみ」というジャンルが登場しました。同時に「燃やすごみ」(黄色い袋)の収集が週1回になったりと、ごみの出し方にも変更が。ごみの分別方法等をざっくりまとめてみました。

　まずはじめに、なぜ「燃やすごみ」を細分化して「生ごみ」というジャンルを作ったのかという点。それは生ごみを発酵させてガスを作る「バイオガス化事業」の一環のためです。バイオガス化事業の施設は長岡市寿に作られており、2013年7月から本格稼働予定とのこと。

生ごみバイオガス化の流れ

生ごみを収集
発酵させる
バイオガス(メタンガス)を取り出し
そのガスで発電

　水分が多い生ごみを焼却するには多くのエネルギーが必要なうえ、CO2も多く排出。この生ごみを分別して回収することでエネルギーとして使える！　ゴミも減らせて一石二鳥！　っていうのが今回の流れのようです。その辺についての感想はまたあとで。

　これによりなんだか分別がめんどうに。でも「醗酵させる」というのがわかっていると「生ごみ」と「燃やすごみ」の違いがわかりやすくなります。おおざっぱに言ってしまえば「醗酵するかどうか」「堆肥にできるかどうか」という感じです。その他、ちょっと細かい部分もあるので、分別については以下をご確認ください！

長岡市のごみの分別

「生ごみ」になるもの(ピンクの袋に入れていいもの)

野菜(家庭菜園の茎やツルは除く)
総菜
果物
調理くず
菓子類
穀類
肉
魚
エビの殻、タマゴの殻

　調理の際に出る野菜の皮等の調理くず、肉や魚などの骨、そして食べ残しが「生ごみ」となります。「コンポスト・堆肥にするもの」という感覚で分けるとわかりやすいです。(ただし家庭菜園で出る植物のツル等は燃やすごみ。)ケンタッキーの骨も生ごみでOK。

　ただし「醗酵に適さない」「機械の故障につながる」という理由から意外に「生ごみ」にならないものもあります。

「生ごみ」ではなく「燃やすごみ」のもの(黄色い袋に入れるもの)

貝殻・カニの殻
トウモロコシの皮・タケノコの皮
固化した食用油
野菜の枝、茎
電動生ごみ処理機で処理したもの

　分解しにくい、発酵に適さない、機械の故障につながるものは今まで通り黄色い袋の「燃やすごみ」で出して下さいとのこと。「固めるテンプル」等で固めた油は「燃やすごみ」。トウモロコシやタケノコの皮はあんまり醗酵しないんですかねー。これからの季節、気をつけないとですね。

意外とやっていいこと

排水溝に設置する水切りネットは「生ごみ」に入れてOK
透明や半透明のポリ袋に入れてから指定袋に入れてもOK

　水切りネットとかポリ袋も混ぜちゃっていいの！？　というのが今回まとめてみた中で一番の驚き。というかこれが気になってまとめたんですけども。収集後の選別の工程で取り除くのか、そのまんま醗酵させるのかは謎。でも一緒でいいそうです。これ知らない人多いと思うのです。

やってはいけないこと

生ごみを紙に包む(醗酵の妨げとなるため)

　ケンタッキーを食べたあとの骨は紙袋に入れたり、紙ナプキンにくるんだりせず、そのまま生ごみにってことですね。(どんだけケンタッキー基準なのかと。)

迷った場合は「燃やすごみ」へ。

　「生ごみ」と「燃やすごみ」の分別方法について詳しく書いてきましたが、長岡市の「ごみと資源物の分け方出し方」を見ると『迷った場合は「燃やすごみ」へ。』という文字が。しかも太字です。迷ったら黄色い袋へin！　この一言でずいぶん気持ちが楽になります。

そんな感じ

　要するに「醗酵させて使えるもの」を分けて出してもらえるとありがたいっす！　てのが今回の分別なんじゃないかと。個人的な感想ですが、「バイオガス化事業に使います！」という部分の認知が進んでおらず「なんかよくわかんないけどちゃんと分けなきゃ！　しかも燃やすゴミ出せる日が減っちゃうの！？　困るんですけど！」という焦りだけが全面に出ちゃってる感じがします。市政だよりとかをよく読めばきっと書いてあるのだと思いますが、自分、「4月からごみの分別方法が変わります！」というところしか読んでないっす。。たぶん多くの人がそうだと思います。。(各市町村でちゃんと説明会が開催されていたのも知っていますが。)

　なんだかんだ言いつつ、しばらくすればみんな悩まずに出せるようになるんだと思います。にしても排水溝ネット入れちゃっていいとは思わなかった。「えー、説明会行った人が入れていいって言ってたよー」という母を疑ってすんません。。