昨年12月に開始された東北地方の高速無料化。「あんま用事ないな」と思ってしらべていなかったのですが、どうもこの春頃に使うことになりそうなので、今さらですが、条件と対象区間をまとめることにしました。
ただ、当初の予定通り、この3月末で無料化は終わっちゃうみたいなので、春休みの旅行は計画的に。
ホントは4月に仙台にいくつもりだったのですが、調べてみたら無料措置は3月末までだった。。でも、gdgdな日本政府のことだし、ひょっとしたら延長しちゃうんじゃない? と思ってググったら、そのつもりはない模様。
前田武志国土交通相は24日の閣議後記者会見で、東北地方の高速道路無料化のための費用が来年度予算案に盛り込まれなかったことについて、「復旧段階は特別の対応をしてきたが、復興の段階になってきた。それから先は今のところは(予算計上を)検討していない」と述べ、予定通り来年3月31日で無料化を終了させる考えを示した。asahi.com(朝日新聞社):高速無料化、来年3月で終了=予算計上検討せず―国交相 – 政治
ただ、最近の政府は言うことが二転三転するのが常なので、「やっぱやります」とか言い出す可能性もなきにしもあらーず。
無料化の対象区間
東北地方の高速無料化は平日と休日で対象となる区間が変わります。
基本的には「被災地支援」を目的として、岩手、宮城、福島の全域と茨城と青森の一部(赤二重線の路線)が無料となっています。
休日はそれに加えて、「観光支援」を目的として、青森、秋田、山形の全域と、新潟の一部(青線の路線)が無料となります。
全日無料の区間(赤二重線の路線)
- 東北道 白河-安代
- 常磐道 水戸-広野
- 常磐道 山元-亘理
- 磐越道 いわきJCT-西会津
- 山形道 村田JCT-笹谷
- 仙台東部道路 全区間
- 三陸道 全区間(仙塩道路、仙台松島道路)
- 仙台南部道路 全区間
- 仙台北部道路 全区間
- 秋田道 北上JCT-湯田
- 釜石道 全区間
- 八戸道 全区間
- 百石道路 全区間
休日のみ無料の区間(青線の路線)
- 磐越道 西会津-新潟中央
- 日本海東北道 新潟中央JCT-荒川胎内
- 山形道 笹谷-月山、湯殿山-酒田みなと
- 米沢南陽道路 全区間
- 東北中央道 全区間
- 秋田道 湯田-秋田北、昭和男鹿半島-琴丘森岳
- 秋田外環状道路 全区間
- 琴丘能代道路 全区間
- 湯沢横手道路 全区間
- 日本海東北道 岩城-河辺JCT
- 東北道 安代-青森
- 青森道 全区間
注意が必要なケース
注意が必要なのは、「高速料金は最短ルートで計算される」と言うことです。
たとえば、新潟から茨城の水戸に向かう場合、群馬を抜けるルートと福島を抜けるルートの2種類が考えられます。
ここで仮に巻潟東ICから高速に乗ったとすると、福島を抜けるルートが最短となり、無料化の恩恵を受ける事が出来ます。福島ルートの場合、条件によっても異なりますが、料金は普通車で350円(!)から2,400円の間です。
しかし、ひとつずれた三条燕ICから高速に載った場合、最短ルートは群馬を抜けるルートとなり、無料化の恩恵を受けることが出来なくなってしまいます(たとえ、実際には福島ルートを通過したとしても)。この場合、料金は3,550円から7,050円くらいと、福島ルートに比べて最大で10倍もの差が生じます。
なので、無料化を利用しての旅行を考えている方は、事前に高速のルート検索で料金をチェックしておくことをおすすめします。ルート検索はNEXCOのウェブサイトで出来ます。ETCの割引もシミュレート出来るので、どれくらいになるか、あれこれ試してみると面白いです。
一番良いのは休日特別割引(半額)と被災地支援、観光支援のコンボ。長岡-仙台間が1,000円かからないとか! 平日でも深夜割を上手く使うとだいぶ安く抑えることが出来そう。