2月11、12、13日の3日間、新潟県長岡市の「新潟県立歴史博物館」で行われている移動式プラネタリウムを使った「星空授業」。設営風景等、前日の準備を取材させて頂きました!
やはり気になるのは投影機「MEGASTAR-ZERO(メガスターゼロ)」。
プラネタリウム好きな人なら知らない人はいない「MEGASTAR(メガスター)」。
MEGASTARは小学生の頃から一貫してプラネタリウム製作に取り組んできた、プラネタリウムクリエイター・大平貴之の個人開発によって生み出されました。MEGASTAR以前のプラネタリウムのほとんどが、6~7等級までの恒星、およそ6千~3万個を再現するにとどまっていたのに対し、大平の大胆な新発想により、1998年に150万個もの星を映し出すMEGASTAR-Iが産声を上げたのです。これまでの実に100倍以上です。スーパープラネタリウム「MEGASTAR(メガスター)」シリーズのオフィシャルサイト
2008年6月に発表されたシリーズ最高機種Super MEGASTAR-IIの投影星数はなんと2200万個まで拡大しました!
今回は移動プラネタリウムなのでコンパクトで高性能な「MEGASTAR-ZERO(メガスターゼロ)」です。光り輝く緑色のボディ。大きさはバスケットボールくらい、ちょうど地球儀が置いてある感じ。
「メガスターゼロ」は約200万個の星を投影可能。富士山の山頂で肉眼で見える星の数は3,500個、「新潟県立自然科学館」で2010年まで使われていた投影機「GN-18-AT型」が投影できる星の数は約8,000個とのこと。200万個のすごさがわかります。
そして現在改修中の自然科学館の新しい投影機も気になります!「五藤工学研究所」のものという情報はつかんでいる。
コンソールに座っているのは「横浜モバイルプラネタリウム」代表の遠山さん。長い間プラネタリウムに携わり、星空解説をやってこられた方です。2008年に独立し移動式プラネタリウムの事業を開始。エアドームと投影機を持って全国を飛び回ってます。と言っても基本は車で移動。この日は雪の状況を心配してました。。
上映依頼は関西や九州方面からが多いそうで、なぜか北では少ないとのこと。今回の新潟県長岡市で北限を更新したそうです。是非もっと新潟に来て欲しい!
光が出てくる場所をズーム。
中はすごくキラキラしてます!ここが星の生まれる場所なのですね。(あまり直接見ない方がいいのかもしれない。。)
普通のプラネタリウムはドームに地平線が設定されていますが、下方まで星が投影されるのがメガスターの特徴、というかメガスターらしい点とのこと。上映が始まると足下にまで星があることに気付きます。文字通り、星に手が届きそう、というか、手のひらに星を載せられます。
というわけでコンパクトなのに高性能なこの投影機、一つ欲しい!と思っちゃった方いませんか?またまたお値段の話になったのですが、遠山さんいわく「外国の高級車が一台買えるくらい」とのこと。今日見られただけで満足です!「ホームスター」の最上位機種がものすごくお安く思えてきた。
プラネタリウムを見に行っても投影機は高いところにあってなかなかしっかりと見えないもの。こんな間近で見られるのはすごくうれしいですね!
移動式プラネタリウム「星空授業」の準備を見に行ってみた 目次
- エアドーム
- MEGASTAR-ZERO(メガスターゼロ)
新潟県立歴史博物館
所在地 | 〒940-2035 新潟県長岡市関原町1丁目字権現堂2247-2 |
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開館時間 | 9:30-17:00 (入館は16:00まで) |
休館日 | 月曜日(月曜日が休日にあたる場合は、その日以後の休日でない最初の日) 12月28日-1月3日 ※臨時休館、臨時開館なども有り |
常設展示観覧料 | 一般:500円 高校・大学生:200円 中学生以下:無料 |
TEL | 0258-47-6130 |
FAX | 0258-47-6136 |
webサイト | http://www.nbz.or.jp/jp/ |
関連リンク
- icoro : 新潟県立歴史博物館で、移動プラネタリウム「出張 星空授業」開催
- 【新潟県立自然科学館】プラネタリウムがある新潟の科学館
- 移動式プラネタリウムによる出張投影
- スーパープラネタリウム「MEGASTAR(メガスター)」シリーズのオフィシャルサイト
- Digitarium : デジタルプラネタリウムシステム : エアドーム