「尾瀬・魚沼ルートフリーきっぷ」の内容をまとめてみた

　昨年より販売されている「尾瀬・魚沼ルートフリーきっぷ」。今年も発売されているようなのですが、内容がイマイチよく分からなかったので、まとめてみました。

尾瀬への交通機関の利用チケットをまとめた「尾瀬・魚沼ルートフリーきっぷ」を発売しております。
このチケットのご利用により、通常料金よりお得に尾瀬にお越し頂けるようになりました。
券種は全部で３種類。ご利用ルートに合わせてお選び頂けます。
魚沼から行く尾瀬　-魚沼市観光協会-

　「尾瀬・魚沼ルートフリーきっぷ」は簡単に言うと、上越新幹線浦佐駅から尾瀬までの間の利用するであろう交通機関のチケットをセットにしたものです。それぞれ別で利用するよりも最大で1割ほど安く利用できるようです。

　この「フリーきっぷ」を利用するには、あらかじめ、利用日・利用交通機関の種類・乗車/乗船時間をあらかじめ、魚沼市観光協会に知らせておく必要があります。
　どうやら、尾瀬口船着場-沼山峠間のバスを利用するのに7日前までに予約する必要がある関係上、そのようになっているぽい？(てか、どこらへんが「フリー」？)

※会津乗合自動車（予約バス）尾瀬口〜沼山峠間をご利用の際は、事前のご予約が必要です。
魚沼から行く尾瀬　-魚沼市観光協会-

　内容を見ると、「フリーきっぷ」というよりも「チケットセット」とか「チケットパック」とか言った方がイメージに近いと思います。

チケットの種類

　フリーきっぷには含まれるチケットが異なる3種類のセットが用意されています。

Aチケット

　「Aチケット」は以下の4種類のチケットが含まれます。全部入りです。価格は大人(中学生以上)7,000円。こども(小学生)5,400円。

バス(JR浦佐駅-奥只見ダム) 75分 – 南越後観光バス(株)
船(奥只見船着場-尾瀬口船着場) 40分 – 奥只見観光(株)
バス(尾瀬口船着場-沼山峠) 65分 – 会津乗合自動車(株)
乗合タクシー(沼山峠-JR浦佐駅) 150分 – 奥只見タクシー(株)

　乗合タクシーで150分(2時間半)。。さすが酷道352号。一回走ったことがありますが、「この景色、さっきも見た気がする…」というデジャヴが延々と繰り返されます。

Bチケット

　「Bチケット」は「Aチケット」から乗合タクシーを削除したものです。価格は大人3,200円。こども1,600円。

バス(JR浦佐駅-奥只見ダム)
船(奥只見船着場-尾瀬口船着場)
バス(尾瀬口船着場-沼山峠)

　Bチケット1セットだけでは尾瀬到着でチケット終了してしまいます。どういう人を対象として設定しているのか考えてみたのですが、Bチケットは別に往きだけしか使えないというわけではないようなので、2セット購入して、復路にもBチケットを利用する。とか？2セット買うと6,400円なので、Aチケットよりも合計で600円ほど安くなります。
　あとは、新潟側から福島側や群馬側に抜ける事を考えている人なんかもいるかもです。

Cチケット

　「Cチケット」は「Bチケット」からJR浦佐駅-奥只見ダム間のバスを削除したものです。価格は2,350円。こども1,200円。

船(奥只見船着場-尾瀬口船着場)
バス(尾瀬口船着場-沼山峠)

　Cチケットは、車やバスツアーなどで奥只見船着場に送ってもらって、そこから尾瀬に向かう、というような使い方を想定しているのかも？
　車があれば自分で運転していった方が金額的には安いですが、自分で運転しなくても目的地に付くというのはやっぱり楽ですよねぇ。尾瀬を散策するつもりなら余計、体力は温存しておきたいですし。

まとめ

　「フリーきっぷ」と言う割にはかなり自由度が低い気がします。まあ、そもそも尾瀬まで向かう交通手段にそんなにバリエーションがあるわけでもないのですが。。
　まあ、名前はともかく、船を使って尾瀬に行く予定ならば、「尾瀬・魚沼ルートフリーきっぷ」は利用価値があると思います。チケットを切るだけなので、利用も簡単です。