4/18に弥彦神社で催された大々神楽を見に行ってきました。
大々神楽は7曲の稚児舞(子供の舞)と6曲の大人面舞の合計13曲からなるもので、毎年4/18に行われています。今回のプログラムは次のようになっていました。(童)とあるのは稚児舞です。今年始めて見に行ったのですが、プログラムは毎年同じかも?
- 10:00-10:07 地久楽(ちきゅうらく)
- 10:10-10:40 戟舞(えんぶ)(童)
- 10:45-11:00 弓の舞(ゆみのまい)(童)
- 11:05-11:15 陵王(りょうおう)
- 11:18-11:30 轔河(りんが)(童)
- 11:35-11:55
安摩(あま)
神面(かんめん)
二の舞(にのまい)- 休憩
- 12:45-13:00 児納蘇利(ちごなそり)(童)
- 13:03-13:15 泔珠(かんじゅ)(童)
- 13:20-13:30 抜頭(ばっとう)(童)
- 13:35-14:00 大納蘇利(おおなそり)
- 14:05-14:25 泰平楽(たいへいらく)(童)
午後から予定があったので、午前だけ見てきました。舞が行われる「舞殿」の脇に観覧用の「客殿」があり、その中で座って舞を見ることが出来ます。当日は雨だったので傘をさして見ないとなのか?とちょっと心配だったのですが、客殿があって良かったです。。あと、最初、舞殿の正面が変な方向を向いてるなぁ、と思ったのですが、あれは神様のいる本殿の方を向いているのですね。なるほど。
着いたときにはすでに地久楽が始まっていたのですが、席はだいぶ空いてました。平日の午前中ということもあり、見に来る人は地元の人が主なのかもしれません。それでも、安摩が始まる頃には、部屋の半分くらいまで埋まる状態になっていました。
で、今回は「陵王」と「安摩」が見たくて行ったようなものだったのですが、弥彦神社のそれは、自分の知ってるそれとはちょっと違いました。
陵王は曲が違うような。あと、桴(ばち)ではなく、軍配を持っています。走り舞のハズですが、あまり派手な動きもありません。ただ、足を文字を書くように擦り、ひょいと跳び上がる所作が入るのは印象的でした。
一方、安摩は普通、「二の舞」とセットですが、弥彦の安摩は「安摩」と「二の舞」の間に「神面」が入ります。つまり、「安摩」、「神面」、「二の舞」の3つでひとつのセットになっているわけです。内容はというと、老婆が出てきて柱を背に立ち膝で座るまでが「安摩」。この後、老婆は「二の舞」が終わるまでずっと座ったままです。そして、その後、神面が出てきて舞うのが「神面」。神面が下がり、代わりに老爺出てきて神面の二の舞を舞うのが「二の舞」。ただ、舞の中身は神面と二の舞で微妙に異なる(こっけいに舞う、というのを差し引いても)気がしました。
弥彦神社でもらったパンフレットにも書いてありますが、伝来してから長い時間が流れており、この間に舞がローカライズされているようです。
全体に稚児舞が多いです。舞もトチってるし、「轔河」に至っては、頭の冠が落ちるわ、ずれるわ、でてんやわんや。。舞が終わると、楽屋(?)となっている建物から、子供の笑い声やら何やらが聞こえてきます。緊張から一気に解放されたという感じです。ついでに、大人も楽屋内でてんやわんやしているようで「めくり」をめくり忘れる場面も。。
もっとも、これはこれで、親しみがあっていいのかもしれませんね。
ちなみに、4/18は夜神楽もあり、こちらは2千円の観覧料が必要です。記念品付きとか。どんな記念品なのか、ちょっと気になります。。
あと、どーでもいいことですが、NHKの記者が「大々神楽は毎年4/18に行われてるのですか?」とか神主捕まえて聞いてましたが、おま…パンフレット良く読めよ…ちゃんと「全曲が正式に奉奏されるのは毎年四月十八日」って書いてあるしorz